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奨学生の声

キム チェヨンさん(35期・大学院生)

(35期・大学院生)

上智大学院 総合人間科学研究科 教育学専攻 博士前期課程1年

奨学会を知った経緯

奨学金を探していたところ、学内掲示の掲載を通じて知りました。要項から次の2点に惹かれ、応募を決意しました。一つ目に、属性よりも研究内容や研究に対する姿勢を見ていただけること、二つ目に、毎月交流会が開催されており繋がりを重視されていたことです。これらから、経済的な支援だけでなく、教育学を研究する上で必要不可欠である分野横断的な、そして社会に広く開かれた視野を得る機会になると考え応募いたしました。

奨学会に参加して

奨学会に参加し、毎月の交流会への出席を重ねるごとに世界が広がりました。
学部生から博士まで、専攻分野や国籍、性格も十人十色な同期のみなさまの研究についてのお話を聞くことは、学内外で主に教育に関係する事柄や方々に関わっていた私にとってとても新鮮で刺激的でした。また、一つの事柄について対話する際にも、それぞれの個性が掛け合わさり、その事柄が縦にも横にも広がるシナジーが生まれていたように感じます。このように、知らなかったことに新たに触れたり、知っていたことでも新しい見え方を発見できたりと、毎回時間が過ぎることが惜しいと感じるほど楽しく充実した時間を過ごせました。さらに、会長やみなさんの学問に向き合う姿や初めて接する文化や分野に対しても前のめりに話を聞く姿勢からは、在りたい姿を見出せました。奨学会に参加して得られた出会いはもとより、奨学生として過ごした時間やそこで身につけた姿勢や考え方は大きな財産です。

現在は

2026年4月から修士課程に進学し、学部で行なっていた国際教育学の研究を続けます。かねてより関心のあった多文化共生や国際理解と教育を掛け合わせ、学部では、中学校の教科書を対象に、日本と韓国の多文化共生教育に関する比較研究を行なっていました。理論と実践現場双方を理解することに焦点を当て、座学や母校での教育実習に励みました。修士課程では、日韓両国の学校の先生方へのインタビューとその分析を通じて、学部での研究に教師の意識の観点を加えることで、さらに深化させていく計画です。
また支援期間が終了した後も、奨学会が主催してくださったOBOG会や自主的な同期会など、奨学会のみなさんと集まる機会がありました。各々忙しくされている中ではありますが、定期的に会いたいと思える仲間がおり、交流が続いていることを非常に嬉しく、また心強く感じます。

奨学会に参加したことを振り返って

大学卒業という節目に、改めて奨学会に参加したことを振り返ると、研究内容に価値を見出してくださり、奨学生として選んでいただけたという事実が大きな自信になっていると強く感じています。
ふとした時に、将来が明確でないまま研究を続けることに不安を感じる瞬間が多くあります。周りの同級生の多くが就職を選んでいることや、専攻している教育学は、研究内容の効果や影響が短期的には可視化されないことも多いなど様々な要因から、自分の選択であるにも関わらず自信がなくなってしまう瞬間がありました。
その度に、私の研究がどんな形であれ世界平和に貢献できると信じてくださり応援してくださった山田会長をはじめとする選考委員会のみなさんや、共に夢を語った同期のみなさんの顔が思い浮かびます。すると自然と身が引き締まり、研究や自分自身と向き合う姿勢を整え直せます。
奨学生として選んでいただけたこと、そしてそこでの一つひとつの出会いは、当時も今も、自分を奮い立たせ、頑張れる理由になっていると感じています。 

これから奨学会の応募を考えている方へ

他の項目で述べた人との出会いはもちろんのこと、奨学会への応募自体が自分自身と真摯に向き合い、ビジョンを見直せる機会になると考えています。
選考過程の面接は、決して長い時間ではありませんでした。ですが、鋭い質問を投げかけてくださったことなどから、限られた時間の中で属性以上に研究内容や姿勢に着目しようとしてくださっていることが強く感じられました。そのため、質問に答える際には、非常に緊張したと同時にとてもワクワクしたことを今でも鮮明に覚えています。また、面接でいただいた質問は、その後卒業論文を執筆するにあたって大きな気づきと基礎になりました。
このように、奨学会への応募と、その過程での書類の作成や面接は私にとって選考以上の意味を持つものでした。自分が研究を通じて、どのような他者にどのように貢献したいのか、できるのかを問い直す機会でした。
みなさまの山田長満奨学会へのご応募が有意義なものになるよう願っております。

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