前田 佳穂さん(36期・大学院生)
(36期・大学院生)
東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻 修士課程2年(2026年4月現在)
奨学会を知った経緯
関東の大学院に進学することが決まった秋に、インターネットで必死に奨学金情報を集める中で、山田長満奨学会を知りました。
私は、関西の大学で学部を卒業したのですが、学部時代はずっとベンチャー企業でリサーチインターンをしていて、接客業等のアルバイト経験がありませんでした。そのような中で、知らない土地で新しいアルバイト先をちゃんと探せるだろうか、そもそも院進後にアルバイトする時間を捻出できるだろうか……と、どのように生活費を工面すればいいのか見当がついておらず経済的な不安を抱えていました。さらに、当時の私は研究室を変えて進学するということで、具体的な研究計画、ましてや予備データなども持っておらず、研究奨励型のフェローシップや財団の奨学金に応募することも難しい状況でした。
山田長満奨学会への応募では将来の目標という小論文を提出することになっていましたが、志す研究分野に対する展望や熱意さえあれば、(予備データがなくても)自分をアピールする機会が与えられるというのは、非常に貴重なことだと思いました。ここでならば、インターンシップで培ってきた経験や知識を強みにして自分の将来性を示すことができるのではないかと考え、応募しました。
奨学会に参加して
36期生には、学部1年生の方から他分野の博士後期課程の方まで年齢・出身・専攻が様々な人たちが集まっていました。毎月第二金曜日の交流会では、各々が将来に向けて試行錯誤する中での気づきを共有したり、研究室に籠っていては決して出会うことのできなかった違う文化に触れたりすることもでき、いつも「今日は誰と話せるだろうか」と楽しみにしながら参加していました。同期生が自分の専攻に対してストイックに取り組んでいる姿を見て、刺激をもらっていました。
現在は
これを書いている現在は受給最終回の1週間前であり、修士課程2年目突入をもうすぐそこに控えているタイミングです。この1年間は、新しい環境で新しい分野に挑戦するという点で忙しくも充実した1年でした。私は、生命科学の中でも遺伝子発現制御、RNA翻訳を研究しています。「DNAを設計図にして機能的なタンパク質を作り出す」という生命の根幹を担う現象を支える緻密で巧妙なメカニズムについて、「時空間制御」という観点で理解を深めたいと考えています。平日も週末も好きなだけ実験し、研究活動に専念することができているのは、ひとえに山田長満奨学会の奨学金を生活費に当てさせていただいているおかげです。また、そのような研究環境に身を置けたからこそと思っているのですが、他機関のフェローシップにも採択していただけました。来年度以降も学会発表、論文執筆、学位取得に向けて、ますます研究に精進します。また、数年後、自身の研究内容や研究成果、進路など、更新された「現在は」をご報告できれば嬉しいです。
Google Translate