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奨学生の声

松澤 邦典さん(19期・弁護士)

  • 長野県松本深志高等学校 卒
  • 東京大学法学部 卒
  • 弁護士法人御堂筋法律事務所東京事務所 勤務

奨学会を知った経緯

大学の掲示板で当奨学会の募集案内を見つけました。他の奨学会の多くが貸与制の奨学金を提供していたなかで、当奨学会は完全な給付制であることが印象的でした。

奨学会に参加して

第19期の奨学生にはベトナム、ミャンマー、バングラデシュの方もいて、国籍のバライエティが富んでいました。また、山田長満理事長に同行してラオスを訪問する機会も与えていただきました。理事長がラオスに建てられた小学校を見学し、理事長が当時のラオス副首相から表彰を受けられた表彰式にも立ち会い、アジア各国での、地道で息の長い交流の重要性を強く感じました。このような国際色豊かな奨学会に参加できたことは、それまで法律という限られた世界のなかでの交流が多かった私にとって、大変貴重な経験になりました。

現在は

現在は、企業法務を中心とした弁護士をしております。また、当奨学会の理事に就任しております。当奨学会は毎年多様な分野から優秀な学生を奨学生に選考しており、奨学生は各分野で国際的に活躍することが期待されています。多くの優秀な人材が世界で活躍する一助となれることを誇りに思います。

当時を振り返って

第19期生に選ばれたことは非常に幸運なことだったと思います。奨学金を受給できたことで、学業に専念することができました。当奨学会を卒業した後も、山田長満理事長とのご縁は私の人生に大きく影響しておりますし、当奨学会のOB・OGとの交流はいまの私にとって大きな財産となっています。

これから奨学会への応募を考えている方へ

当奨学会は奨学生同士及びOB・OGとの交流を非常に重視しています。各分野で国際的に活躍する力を持った人材、あるいは既に国際的に活躍されている方々との交流が、当奨学会の最大の魅力であると思います。

矢田 結さん(22期・日本赤十字社)

  • 東京外国語大学外国語学部 フランス語学科 卒
  • 日本赤十字社 青少年・ボランティア課 勤務

奨学会を知った経緯

当時私は5年間で大学院の修士まで取得できるコースに所属することが決まっていました。予定より1年就学期間が長くなり、自身の勉学に集中するためにバイト等を増やしたくない、という思いが強く、奨学金の受給を希望しておりました。大学の掲示板で知った山田長満奨学会は、「日本や国際社会に貢献する人材を育成する」ことを目的とした奨学会ということで、自分の目指す生き方と合致する部分があり、応募を決めました。

奨学会に参加して

メンバーが集う毎月の奨学会では、自身の分野や勉強について各々がプレゼンをすることになっています。各分野で活躍している同期からのプレゼンで、自分があまり詳しくない領域や分野の知識を得ることができるためとても新鮮でした。また、同期だけではなくOB/OGの方との幅広いつながりを持つこともできます。年に1回の奨学会OB/OG会では、官庁、医師、芸術家、マスコミなど様々な分野で働かれている方とお話する機会があり、大変刺激的です。

現在は

日本赤十字社の青少年・ボランティア課で青少年教育を担当しています。具体的には日本の青少年赤十字(※児童・生徒が赤十字の精神に基づき、いのちと健康を大切に、地域社会や世界のために奉仕し、世界の人びととの友好親善の精神を育成することを目的として、さまざまな活動を学校教育の中で展開。日本全国の約3割の学校が加盟している)に加盟している児童・生徒たちが集めた募金を活用して、海外の赤十字社を通じた学校教育の支援事業の立案、運営の担当です。平成29年度からはネパール赤十字社を通じた学校の公衆衛生環境整備、バヌアツ赤十字社を通じた学校での防災教育支援を実施することになり、現地の調査にも向かいました。世界中190カ国に存在する赤十字の国際的なネットワークを日々実感しながら業務に励んでいます。

当時を振り返って

数学の面白さや、博物館にある美術品をデジタルアーカイブで保管する技術、日本語教育の奥深さなど、自分が知らない様々な分野について、仲間の奨学生から新鮮な知識を得ることができ、興味深く勉強になった1年でした。奨学生であった期間だけではなく、現在まで続く関係を、奨学生の同期やOGOBの方々と築けていることは自分自身の財産です。

これから奨学会への応募を考えている方へ

山田長満奨学会は学業に専念するための経済的な支援を得られるにとどまらず、広い人脈を築くことができるまたとない機会です。私も奨学会のメンバーに選ばれたことで自分の世界、可能性を広げることができました。世の中には色々な分野の研究をして、活躍している人がたくさんいます。山田長満奨学会にはそのような「人財」の宝庫であることも大きな魅力の一つです。

大槻 和弘さん(22期・公務員)

  • 大学 農学部 卒
  • 大学院 理学系研究科 博士課程
  • 自治体の農業関係の技術系公務員

奨学会を知った経緯

私は平成21(2011)年度、22期奨学生として山田長満奨学会にお世話になりました。元々祖父母の農業を手伝って子供の頃を過ごして、農業への興味を持った私は、学部時代に農学部で植物が病気からどうやって身を守っているのか(植物の防御応答)について学びました。植物をより深く理解するために、大学院では理学系研究科で植物の細胞が分化する仕組みや細胞壁が作られる仕組みについて研究をしました。当時大学院で修士課程から博士課程へ進学を考えており、たまたま次年度奨学生の募集案内を大学の掲示板で見て奨学会の存在を知りました。

奨学会に参加して

奨学会の同期は、数学・国際関係・美術・文学・女性問題など幅広く、世界中で活躍している同期に囲まれ、周りの活躍がとても新鮮でまぶしく見えました。大学では同じ学部や専攻の知人が多く、自分と全く異なる分野の話に触れる機会が少ないと思います。奨学会では毎月同期や先輩と話す交流会があり、それぞれが大学で今学んでいることや興味のあること、社会人として取り組んでいることについて刺激的な話を聞くことができます。また、自分自身の勉強や研究について1時間同期の前でプレゼンする機会もあり、専門外の人にわかりやすく説明するための経験を積むことができます。私のプレゼンでは、生物の遺伝の話や作物の品種改良の話、食料問題の話などをし、市販されているお米の食べ比べを同期にしてもらい、消費者には見えない研究の部分や農業、食料生産について考えてもらいました。

現在は

長かった学生生活を終え、今年(2014年)の3月から自治体の農業関係の技術系公務員として働いております。自治体の農業職は、①現場で農家と接し経営の様々な相談に乗る普及活動、②現場で活用できる技術や新たな品種を開発する試験研究、③地域の農業を持続的に発展させるための施策を考える行政など、幅広い仕事に関われることが魅力だと感じて就職を決めました。現在は農業改良普及センターという普及活動を担うセクションに勤務しています。事務所の担当地域は有数の野菜の産地で、大規模経営が展開されており、実験室とのスケールの違いに日々驚いています。これまで現場の経験がほとんどなかったので分からないことが多く、職場の先輩に迷惑をかけることもありますが、職場や現場農家に育てられていることを実感しております。普及指導員という仕事は、現場と距離が非常に近く自由に動き回れる強みを生かし、現場農家の栽培技術支援にとどまらず、産地の育成や生産者と地域産業、流通、食品加工などあらゆる関係者を巻き込んで新たな需要の開拓やネットワークを構築するようなことも増えており、人を相手にいろいろな可能性を広げられる面白い仕事だと感じています。私も地域の農業の発展に貢献できるように早く一人前の職員になりたいと思います。

当時を振り返って

私は学生生活を長く送ることができ、自分の進路についてじっくり考える機会を得ることができました。奨学会がなければ今の自分はなく、全く異なる進路を選択していたかも知れません。奨学会、同期の友人には本当に感謝しています。

これから奨学会への応募を考えている方へ

山田長満奨学会では、単に学業の経済的な支援を受けられるだけでなく、自分と全く異なる世界に触れ、幅広い分野の友人と知り合えるチャンスがあります。昨年度(2014年度)の活動では、OBの現在の仕事について話を聞く機会もありました。進路に悩んでいる方にとっても、自分の選択肢や世界を広げるきっかけや気づきを得ることができることでしょう。奨学会を通して自分が学びたいことや、将来なりたい自分の姿や、現在抱いている疑問や、自分の思いなどを思い切りぶつけてみてください。

中桐 誠 さん(27期・外交官)

  • 東京大学 法学部 卒
  • エクス・マルセイユ大学大学院 EU・国際法修士課程 卒
  • 外務省 在カメルーン日本国大使館 勤務

奨学会を知った経緯

大学の掲示板やインターネット上で給付型の奨学金と知り、気になっていました。応募したタイミングは、海外の国際機関等でのインターンシップから帰国した時です。親から渡航費用の一部を借りていたのでその返済をしたかったのと、奨学会での活動を通じて得られる他の奨学生との交流に惹かれ、応募しました。

奨学会に参加して

その当時関わる機会がなかった学術領域の奨学生と毎月議論を交わすことで、多くの学びを得ることができました。奨学会の同期は学部生から博士課程まで、生物学から美術までと三者三様で、自分とは異なる視点を持っていらしたため、とても刺激的でした。私のしたプレゼンにも、同じ分野の人からは得られないような視点からの反応を頂き、視野が広がったように思います。OB・OG会もまた、人生の様々なステージにいらっしゃる、多様なルーツとバックグラウンドをお持ちの方と交流することができ、参加する度に新たな発見があります。妻とも一緒に参加したことがあり、次は娘とともに三人で出席するのがささやかな楽しみです。

現在は

中部アフリカの国、カメルーンにて国際協力や政治・経済情勢分析、日本企業支援等を行っています。日々の業務は多岐にわたりますが、特に国際協力に関わる部分に関して、奨学会の面接で「現場と意思決定の場を繋ぎ、日本や国際社会に貢献できる人間になりたい」と述べたことが多少なりと実現できていれば嬉しいなと思います。業務としては、私の勤める大使館の管轄であるカメルーン、チャド、中央アフリカに対して国際機関を通じた人道支援や、二国間での開発協力に取り組んでいます。裨益者となる現地住民、実施機関や他のドナー諸国・機関の職員、相手国政府や専門家など、たくさんの方々とお話ししつつ、関わる人々みんなのためになる国際協力の在り方を日々、模索しています。日本とは文化も事情も異なる3か国を相手に最適な解を探すのは容易ではありませんが、地方に出張に行くなどした際に目や耳にする新たな発見や優秀な同僚・カウンターパートから頂く意見を大切に、自分には何ができるかを考えています。

当時を振り返って

私はしばらく日本を離れているのですが、奨学会にはいつ参加しても初対面の方含めてすぐに打ち解けられるような温かい雰囲気があります。山田理事長はお一人お一人のことをよく覚えていらっしゃって、私の就職時や赴任時など、人生の節目でお祝いいただいたことは忘れられません。自分が歳を重ねるにつれて、奨学会のように、仕事以外で色々なことを相談できる居場所があるというのはとても貴重なことなのだと気づくようになりました。

これから奨学会への応募を考えている方へ

山田長満奨学会は理事長を始め奨学生やOB・OG、事務局の方に至るまで善意にあふれる方ばかりで、奨学金以上にこのコミュニティの一員になれることに大きな価値があると思います。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

佐藤 正幸さん(28期・医師)

  • 慶應義塾大学 医学部 卒
  • 慶應義塾大学病院 研修医 
  • 慶應義塾大学医学部医学研究科 博士課程学生

奨学会を知った経緯

大学の奨学金案内の中で、収入や専攻分野、出身地などによる制限がなく、かつ給付型の奨学金として目に留まりました。当時医学部1年であった私は、学費を工面する必要があった一方で、学業の余暇で基礎研究に携わりたいという思いがあり、支援を頂ける奨学金を探しておりました。支援に加え、「世界の平和及び経済成長並びに人々の幸福に寄与する」という目的に共鳴し、応募させて頂きました。

奨学会に参加して

約7人の専攻分野・年齢・国籍などのバックグラウンドが多種多様な同期や、先輩方とお会いできる月一度の集まりがいつも楽しみでした。毎月奨学金を手渡しで頂くところがユニークであり、身の引き締まる思いでやる気がみなぎったことを今でも覚えております。集まりでは現役奨学生と卒業生が一人ずつ専門分野について自由に発表する機会があり、新しい世界に毎月触れることができました。 また、支援のおかげで医学部の学業と基礎研究を諦めずに継続することができ、臨床医・研究医として人々に貢献する夢に近づくことができました。

現在は

私の目標は、医師として遺伝性疾患の診断と治療に貢献することです。2022年現在、本年度より創設された基礎研究医プログラムにて、医師臨床研修と遺伝学分野での博士課程学生を並行して修練しております。

当時を振り返って

山田長満奨学会の同期・先輩方は各分野で活躍し、熱意溢れる方ばかりであり、奨学会なしには経験できなかった貴重な出会いが多くありました。毎月の集まりでは、発表の後に同期・先輩方と自由にお話しできる時間があり、純粋にとても楽しかったです。支援により夢を支えて下さったばかりか、多種多様なバックグラウンドを持った刺激的な同期・先輩方と知り合うことができ、一生忘れることのできない経験となりました。

これから奨学会への応募を考えている方へ

多様性を愛し、新たな出会い・学びや異分野交流を楽しめる方を歓迎しております。山田長満奨学会の一員として、学び合い、高め合える方に出会えますことを心より祈念しております。

中條 武 さん(29期・会社経営)

奨学会を知った経緯

大学3年生の時に、インターネット検索で知りました。当時、私は大学に通いながら、会社を経営しておりました。会社はサービスを立ち上げたばかりで、売上も少ない時期でした。金銭的な心配をせずに、勉学にも全力で取り組みたいと考え、応募ができる奨学金を探しておりました。

奨学会に参加して

奨学会に参加した当時は、大学4年生で、同級生ともに会社を経営しておりました。奨学金をいただくことで金銭的な心配をせず、勉学や会社経営に励むことができました。また、奨学会では毎月同期の皆さんと会う機会がありました。加えて、O B O Gの方々との交流の機会もありました。奨学会の同期をはじめ、O B O Gの方々は、それぞれの分野で活躍されている方ばかりです。自分とは違った分野で活躍する方々と出会うことができ、自分の世界を広げる貴重な機会になりました。

現在は

現在は、大学生の頃から経営している、FULMA株式会社で働いております。FULMA株式会社では、日本で初めての小中学生向け動画制作スクールを運営しております。私は、会社で主にマーケティングを担当しております。お客様の立場に立って、価値あるサービスを届けるために、日々サービスの改善に努めております。

当時を振り返って

当時を振り返ると、改めて大変貴重な機会をいただいたなと再認識します。奨学金の給付はもちろんですが、理事長はじめ奨学会の皆様、同期やO B O Gの方々との交流は、大学生の自分の世界を広げてくれました。また、大学4年生だった頃は、企業への就職を含め、進路に迷っていた時期でした。しかし奨学会の皆様とお話ししている中で、大学卒業後も会社経営を続けることに、チャレンジしてみようと思うことができました。そして今考えると、そのチャレンジをしてよかったと、心から感じます。奨学会のおかげで、今の自分があります。

これから奨学会への応募を考えている方へ

山田長満奨学会には、チャレンジを応援してくれる環境が整っております。経済的な支援だけではなく、同期やO B O Gの存在は、「自分もチャレンジしよう!」という気持ちを育んでくれます。そして自らのチャレンジも、周りの人にも良い影響を与えるはずだと考えています。これから応募される皆様とも、O Bの一員として、刺激しあえるような関係を築けたらとても嬉しいです。

大西(秡川)由希子 さん(3期・医師)

奨学会を知った経緯

2期生で現在奨学会顧問の尾形聡彦さんに紹介していただきました。

奨学会に参加して

大学や専門分野の異なる友達ができて視野が広がりました。大学卒業後は仕事と育児に追われてしばらくご無沙汰してしまいました。子育てがひと段落して再びOB/OG会に参加してみると、奨学生の皆さんはそれぞれが明るく頑張る魅力的なかたばかりでした。山田長満奨学会の真のありがたさは卒業後にあらためて実感されることと思います。

現在は

公益財団法人朝日生命成人病研究所で糖尿病の専門医としての診療、糖尿病の新薬の開発や疫学研究をしています。診療を通じて、糖尿病患者さんからは病気のことのみならず人生について学ばせていただいています。また、糖尿病はまだ解明されてないことが多い疾患です。診療から生じた疑問を研究して解明することはとてもやりがいがあります。 プライベートでは三人の子ども(現在22歳男子、20歳女子、15歳男子)を育てながら常勤医・管理職として勤務してきました。とても幸せでしたが、決して楽なことではありませんでした(笑)。苦難を乗り越えやすくするために、医師として母として働く女性医師の有志団体「ママドクターの会」を2009年に立ち上げました。初期メンバーは14人でしたが今はメンバーが150人以上になりました。多様な背景の女性医師が公私ともに信頼できる友人やメンターを得る場になっています。 大西 由希子 先生|一般社団法人日本糖尿病学会 (jds.or.jp)

当時を振り返って

天真爛漫だった学生当時は、毎月山田理事長や山田長満奨学生の皆さんと交流するのが楽しかったです。医学の教科書が高かったので、奨学金をいただいて読みたい教科書が買えてありがたかったです。しかし真の山田長満奨学会の価値について理解し、感銘を受けたのは大人になりOGとして参加するようになってからなのかもしれません。山田理事長は寛大で人類愛の深いかたで、40代半ばにして山田長満奨学会をつくられ、そして33年にわたって継続していらっしゃるのは驚嘆すべきことと思います。

これから奨学会への応募を考えている方へ

奨学生になる真の意義は、奨学会の多様で素敵なメンバーの一員になり、人生を豊かにしてくださる奨学生と交流できることだと思います。新しい奨学生の皆さまを心からお待ちしています!

ズオング・カン・ベトさん(7期・ベトナム留学生)

  • 東京工業大学大学院 工学博士 理工学研究科
  • FPTソフトウェア ハノイ 勤務

奨学会を知った経緯

大学2年生の時、学校の掲示板で山田長満奨学会の募集通知を発見しました。 学部生にとっては、奨学金の額は、文部科学省とほぼ同等の大金だったので、すぐに留学生課に応募しました。

奨学会に参加して

奨学生の同期には、日本人、中国人、アメリカ人、モンゴル人の方がいました。 毎月、奨学生は山田先生や奨学会の事務局方々と一緒に食事する交流会に招待されました。 山田先生は、川崎市と東南アジアの発展途上国との関係構築に非常に熱心で、多くの活動を行っておりました。同年には、山田先生がリードするマレーシア、シンガポール、ベトナムなどの東南アジア諸国の視察団にも参加するチャンスを与えて頂きました。それ以降も、奨学会の多くの活動に参加することで貴重な体験を得られました。卒業後にも、山田先生が率いる川崎商工会議所のベトナム訪問団に何度も参加する機会をいただきました。

現在は

現在、ベトナムのハノイに在住し、FPTソフトウェア会社で働いています。 当社は世界中のお客様にソフトウェア開発のサービスを提供しております。私は、日本のお客様の対応をしており、主にお客様の要望をヒャリングしたり、案件を提案したりするなどの業務に従事しています。この仕事を通じてベトナムと日本の経済発展に貢献しており、やりがいがあると感じています。

当時を振り返って

奨学金を受領できたことで勉強に専念できたことは大変ありがたいことでした。しかし、それよりも山田先生や奨学会の方々と出会うことができ、そしていろんな国際交流活動に参加させて頂いたことは、一番幸せなことだったと思っております。山田先生の国際的な精神を尊敬し、今後も日本とベトナムの交流に励んで行きたいです。

これから奨学会への応募を考えている方へ

山田長満奨学会は長い歴史があり、世界各地の様々な分野の優秀なOB・OGが大勢います。 奨学生は、奨学会関係者やOB・OGとの交流活動に恵まれており、多くの分野の専門家や国際的なネットワークを築く機会がたくさんあることが魅力です。

伊藤 啓二さん(20期・会社経営)

  • 森村学園高等部 卒
  • 慶應義塾大学 理工学部管理工学科卒
  • (在学中UCLAへ派遣交換留学、IESEビジネススクール サマープログラムへ参加)
  • MentorMe株式会社 代表取締役 兼 angle プロジェクト代表

奨学会を知った経緯

大学の掲示板で募集要項を見つけたのがきっかけでした。高校生の時に父が病に倒れたため経済的に余裕がなく、また派遣交換留学制度に合格するために勉強に集中したかったので、奨学金を探していました。

奨学会に参加して

私の代では、ベトナム、フィリピン、韓国からの留学生に加えて、異なる大学に通う日本人も複数名いました。毎月の交流会で彼らと夢・不安・日常のことを話し合えたのが、今振り返ると知らず知らずのうちに視野を広げてくれたと思います。 またOBOG会など先輩方と交流する機会もあるので、各界の第一線で活躍される方々と出会うこともできました。なかなか自力では出会えない方々とのネットワークは、かけがえのない財産です。

現在は

「ビッグになる」これは私が応募書類の中で約束した夢です。現在はその夢に向かい、ビジネスで社会課題に取り組もうと、起業家として事業創造をしています。教育事業や、起業家&社会起業家支援事業をこれまで立ち上げてきました。これからも、未来を変える事業を創造していきます。

当時を振り返って

奨学生だった当時、僕はまさに人生の選択に迫られていました。好奇心旺盛な僕には挑戦したいことがたくさんありました。留学をしたい、世の中を見て回りたい、世界中を旅したい、大好きなバスケットボールを続けたい。一方、父が病で倒れたことで経済的な制約もありました。 何かを諦めるのか?そもそも僕は何をしたいのか?今自分は正しい場所に立っているのか?どうしたら大学生の間に成し遂げたいことを全て成し遂げられるのか?自分の中で決断を下さなくてはならないことが多々ありました。 そんな中、奨学金をいただくことで、選択肢が大きく増えました。本当にやりたいことを諦めずに前に進むことができたのでは、奨学金のおかげです。 また、奨学金をいただくからには生半可な態度ではいけないと、覚悟を持つことができたことも、今思うと大きな収穫でした。その甲斐もあってか、希望の大学に派遣交換留学生として留学をすることができ、さらにそこで教授に推薦されたスペインのビジネススクールでサマープログラムに参加することもできました。人生の分岐点を作ってくれたのが、この奨学金でした。

これから奨学会への応募を考えている方へ

支給額を始め諸条件が魅力的な本奨学会ですが、一番の価値はそのコミュニティにあると僕は思います。奨学生に選ばれた初日、山田理事長に「この奨学会のメンバーであることを誇りに思ってもらいたい」と言われたのが今でも胸に残っています。全国だけではなく全世界で夢を追う優秀な方々と出会えるコミュニティというのは、皆さんの財産になると思います。 それから、「返済不要でこの金額って、怪しくない?」と思う人もいるかもしれません。僕も、実は応募する時そう思い、調べました。(笑) ですが、その点は全く心配要りませんでした。創立者の山田長満先生は川崎商工会議所の会頭を長く勤められていた先生で、熱い信念を持たれて「人を育てる」この事業を興されています。またOBOGをはじめ運営事務局も、官民学の各界で活躍されている方々ばかりで、このコミュニティの一員でいられることを誇りに思っています。 みなさんとお会いできるのを楽しみにしております。

佐野 健太さん(23期・エネルギー会社)

  • 東京大学工学部卒
  • カーネギーメロン大学 工学系専攻 修了

奨学会を知った経緯

理事長の山田理事長からメッセージをいただいたことが本奨学会を知った最初のきっかけでした。 当時、複数の奨学金に応募しておりましたが、最終的にご縁があって本奨学会の奨学生として選んでいただきました。

奨学会に参加して

他の期と同様、私が在籍していた第23期の奨学生にも日本以外の国籍の方、また、自身が専攻していた工学系以外の専攻の方がたくさんいらっしゃり、各自が研究している内容を月次の交流会の場でお互いに共有し、質疑応答を通じて、視野を広げながら、同期のメンバーと切磋琢磨しておりました。 奨学生として、エネルギー分野の研究をしている中で、アメリカのカーネギーメロン大学で同分野の勉強をできる機会をいただきました。当時は、月次でのオフラインでの交流会に参加し、意見交換することも重要な活動であった中ではありましたが、特例として、引き続き、奨学生としてアメリカに行くことを許可いただきました。 当時はオンラインでのミーティングが一般的ではなかったので、現地にいる間はほとんど同期とコミュニケーションを取る機会はありませんでしたが、帰国後、引き続き交流が続いています。

現在は

大学院卒業後は、複数のエネルギー企業に勤める形で、従来の大型の発電所から各家庭や施設等に一方方向でエネルギーを供給する形ではなく、再生可能エネルギー等による持続可能な新しいエネルギーの仕組み/システムを実現するべく、活動しています。

当時を振り返って

上記の通り、改めて当時を振り返っても、国籍や専攻、年齢が異なる他の奨学生と、各自が研究している内容の共有や質疑応答を通じて、視野を広げられたことは、大きな財産となっています。 また、同じ奨学生として、同期のみならず、OB/OGや後輩の皆様とも引き続き接点を持てていることに大変感謝しております。

これから奨学会への応募を考えている方へ

奨学金自体も大変ありがたいですが、自身と異なる分野や国籍、視点を持った人の集合体である本奨学会は、各自が研究している内容を共有し、それについて意見交換する機会をいただけます。これを通じて、視野を広げるとともに、多様性の中から生まれる新しいアイデアに気づけるなど、非常に貴重な機会を提供いただけます。

橋本 俊樹 さん(第25期・シンクタンク)

  • 東京工業大学大学院 生命理工学研究科修了
  • 株式会社 野村総合研究所 勤務

奨学会を知った経緯

奨学金制度を大学のホームページで探し、当奨学会を知りました。奨学金の条件はもちろんのこと、学内の選考を介さず自分で応募できる点、成績だけでなく将来の目標に向けて自分が取り組んでいる事を評価していただける点も魅力的でした。

奨学会に参加して

楽しく、刺激的で、頼りになるコミュニティでした。 同期の奨学生との他愛もない会話、それぞれの研究など取り組んでいる事の情報交換、OB/OG会で出会う産学官の様々な分野で活躍されている方々との出会い。研究と向き合っているだけでは得られない、貴重な時間と経験でした。奨学会コミュニティの繋がりを通じて、自分と異なる専門性を持った方とコラボレーションすることで良いものを生み出したいという意欲が育まれたように思います。

現在は

「挑戦し、創造し、貢献する生き方を目指す」 自分の出身高校の校訓で、奨学会面談時にも宣言した言葉です。大学院修了後は野村総合研究所で、主に製造業のお客様と、新規事業創発などのコンサルティングプロジェクトに携わっています。また、出身大学で行われているピッチコンテストのお手伝いなど、様々なことに首を突っ込ませていただいています。新たな領域の勉強が必要なことが多いのですが、奨学会OB/OGの〇〇さんに聞いてみようか、と思えるコミュニティがあるのは心強いです。教えてもらうだけでなく、何か一緒に出来たら面白いなぁと常々思っています。

これから奨学会への応募を考えている方へ

奨学会のメンバーとして、新しい奨学生の皆様とお話出来ることを楽しみにしております!

高桑 聖仁 さん(第26期・博士後期課程学生、研究者)

  • 東京工業大学附属科学技術高等学校 卒
  • 早稲田大学創造理工学部総合機械工学科 卒
  • 早稲田大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 修士課程 修了
  • 早稲田大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻 博士課程 現在
  • 理化学研究所創発ソフトシステム研究チーム 研修生 現在
  • 日本学術振興会特別研究員 DC1 現在

奨学会を知った経緯

高校3年生の時にインターネットを通じて山田長満奨学会を見つけました。大学学部生1年から受給可能かつ応募可能かつ完全給付制という数少ない奨学金制度で非常に魅力的でした。

奨学会に参加して

山田長満奨学会は、一般的な振込型の奨学会ではなく、「奨学金は、毎月手渡しで。」という事が条件の1つとして書かれており、非常に人の温かみを感じておりました。毎月の奨学会後の食事会や年に数度行われるOBOG会では、世界平和という1つの理念を元に様々なバックグラウンドを持った方々が集まります。学生から社会人まで幅広い方々と交流を持てて、当時大学一年生で未熟な私が、世の中の広い世界(人)と繋がれて、自身の価値観に大きく影響を受けました。

現在は

現在(2022年)、早稲田大学院の博士後期課程の学生兼、理化学研究所創発ソフトシステム研究チームの研究生として、研究者をしています。いつでもどこでも誰でも電気を届けるべく、食品用のラップフィルムよりも厚みの薄いソーラーパネルの研究開発を行っています。

当時を振り返って

大学が私学になってしまい、学費など工面をどうしようか悩んでおりましたが、山田長満奨学会から経済的な援助を受ける事ができ、アルバイトの時間を勉学や人との交流の時間に充てることができました。奨学会での交流を通し博士課程について興味を持ち、現在に繋がっております。

これから奨学会への応募を考えている方へ

山田長満奨学会の魅力の1つは、人間関係を広げる事ができる点です。文理問わず、社会の第一線で活躍されている様々な業種の方々と繋がる事が出来ます。そして交流を通し、物事見る視点が少し広くなるのではないかと思います。特に私がそうだったように学部生の若い年齢の方々にも、是非応募して頂きたいです。

菊地原 正太郎 さん(第30期・SE)

  • 東京大学大学院 理学系研究科 天文学専攻 博士課程 卒
  • 富士通株式会社 勤務

奨学会を知った経緯

大学の奨学金の掲示をチェックしていたときに目に留まりました。支給の内容や応募資格の緩さが魅力的だったことに加え、応募条件の「奨学金を直接受け取りに来られる者」という指定が珍しく、印象に残ったのを覚えています。

奨学会に参加して

支給内容以上に、スタッフの方々や同期の奨学生との交流が非常に新鮮でした。 理事長は実業家として第一線にいらっしゃる方で、私のまったく知らなかったビジネスや国際交流といった世界のお話を初めて身近で伺うことができました。 また同期は年齢・国籍・性別・専門・キャリアのすべてがバラバラで、私に新しい世界を教えてくれました。例えば、言語学が専門の同期と話すと、言語学と自然科学では研究の手法や論文の書き方が大きく違うことが分かりました。またアフリカで働いていた同期の体験談を聞いて、“こんな凄い経験を積んだ同世代がいるのか”と圧倒されました。 1年間の交流を通して自分の世界が確実に広がったのは、この奨学会に参加して良かった点だと思っています。

第30期の現在

引き続き大学に在籍している人が多いです。学生として頑張っている人、スタッフとして働いている人がいます。いまでも不定期にですがやり取りがあり、みんなで四川料理のフェスに行ったりもしました。

当時を振り返って

当時は博士課程の1年目でした。私は学振DC1(国が学生を特別研究員として採用し、給与と研究費を支給する制度)に落選し、さりとて博士課程にいる以上長時間のアルバイトをする訳にもいきませんでした。そんな状況のなか、奨学会に採用していただけたおかげで、無事に食べていくことができました。本当に感謝しています。 採用面接時から受給終了後までを通して強く印象に残っていることがあります。理事長やスタッフの方々が「人の助けになることをしなきゃだめだ」と仰っていたことです。私は天文学という、直接的な形では人々の生活の向上には貢献しない学問に従事していました。天文学の分野の中にいるだけではあまり考える機会のない「人の役に立つ」という視点をもてたのは、とても良い機会だったと思います。

これから奨学会への応募を考えている方へ

奨学会のスタッフの方々や同期の奨学生たちとの交流を通して、自分の知らなかった世界を浴びるほど知ることができるのがこの奨学会の魅力です。他分野の同世代と積極的に交流したい人は、ぜひ応募を検討してみてください。 ただし、採用面接や毎月の集まりでは、自分の専門や考えを分かりやすくプレゼンする必要があります。事前に丁寧な準備をして臨むことをお勧めします。

柿沼 陽平 さん(第16期・大学教授)

  • 国学院久我山高等学校卒
  • 早稲田大学 博士(文学)修了
  • 早稲田大学文学学術院 教授

奨学会を知った経緯

ぼくは中国古代史が好きで、大学に入学したときから実証史学に生涯を捧げたいと思っていました。そんな若い頃のぼくに、お金なんぞあるわけがありません。アルバイトをして食いつなぐ日々でした。かといって、貸与の奨学金も怖い。なぜなら大学院に進学する予定でしたし、実益に直結しない研究をめざす以上、後々稼げるようになる見通しも立たないからです。加えて、中国史研究という分野自体が縮小傾向にあり、ぼくがオトナになったころに研究者として就職できるかも怪しかった。だから奨学金を借りたところで、後々借金で首が回らなくなると思いました。 そんなとき大学構内に「山田長満奨学会」の張り紙をみつけました。理系や法学などの実学系ならいざ知らず、文学部学生にも開かれた給付奨学金などは、少なくとも当時はほとんど目にしたことがありませんでした。奨学金が「山田長満」という個人名を冠していたこともあり、「そんな足長おじさんみたいな人が本当にいるのか」と二度見、三度見したことをおぼえています。帰宅して母に告げたところ、母も半信半疑。そこで知り合いの会計士に尋ねたところ、「山田会長は人徳者として、業界では知られている」との答えでしたので、安心して、ただしダメ元で、応募してみようと思いました。 おりしも日中関係の行く末には暗雲が垂れ込めはじめており、「世界平和へ」を標語とする奨学会に加われば、自らの思索を深める良いきっかけになるとも思いました。正直に申せば、初めからぼくの脳裡にはっきりと「世界平和」へのビジョンがあったわけではありません。むしろそういうことは政府のお偉いさんが考えるべきことであって、ぼくには関係のないことだとさえ思っていました。しかしぼくは応募を通じて、「世界平和への方途」を大まじめに考えている人たちがいることを知りました。そこで自問してみたところ、外国史たる中国史に生涯を捧げる以上、日中関係から目を背けることなどできるわけがないと気づきました。そこでまずは奨学会に加わり、メンバーとの交流を通じて、世界平和に対する思索を自分なりに深められるのではないかと考え、応募をしたのです。

奨学会に参加して

毎月1回、会計事務所にお邪魔して奨学金を頂戴し、同時に奨学会のメンバーとお食事。しばしば会長もお越しくださり、ご飯をごちそうになったこともありました。いま考えれば、これはすばらしい体験でした。食べたこともないような豪華な食事を口にできたのはもちろんですが、奨学会のメンバーと知り合えたことがとくに貴重でした。 それ以前には、会長をはじめ、社会の最前線で活躍している国際人と接する機会はほとんどありませんでした。優れた同期のメンバーと仲よく交流できたことも最高の経験でした。みずからの研究テーマを、分野の異なる人たちにむけて説明する必要があり、それをつうじて自身の視野がいかに狭かったか、説明の仕方がどれほど独りよがりなものであったか、研究を社会に役立てるとはどういうことかを自問自答できました。

当時を振り返って

すでに①でのべたとおり、当時はお金がなく、大変に助かりました。それ以上に、精神的な面で、ある種の自信をもらいました。それは、「頑張っていれば、誰かがそれを見てくれている」というものです。これがなければどうなっていたことか。 そもそも、ほかの奨学会メンバーに比べれば、ぼくは一番成長が遅いほうでしょう。人文学、とくにマニアックな中国古代史の研究をしていたのですから、普通ならお先真っ暗にみえます。事実、ぼくはその後、10年以上にわたって大学院生やら助教やらをしつつ細々と生きてゆきました。そうした一番大変な時期に助けてくれたのが山田会長です。たんに奨学金を頂戴した1年間だけを指してそう言っているのではありません。むしろそれ以降、ぼくは延々、会長にお世話になりました

これから奨学会への応募を考えている方へ

およそぼくの専攻する人文学は、すぐに成果をえられる分野ではありません。かりに実証史学によって細かい歴史がわかったところで、それがすぐに世界平和に直結するわけでもありません。しかしぼくも、いまでは日中の学者や政府関係者などと面会する機会があり、最近では現代の日中関係について問われることも少なくありません。そうしたときに「世界平和」をめざす山田長満会長から大まじめに薫陶を受けた体験が頭をよぎります。「独りよがりになっていませんか?」と。要するにぼくは、山田会長から奨学金を頂戴しただけでなく、むしろそれ以上に一種の生き様を見せてもらったのです。それを自分なりに継承しながら、少しずつでも世界がおかしな方向に行かないように、ぼくは今でも研究を続けています。一般向けの成果物としては、『古代中国の24時間――秦漢時代の衣食住から性愛まで――』(中央公論新社、2021年)や『劉備と諸葛亮孔明――カネ勘定の『三国志』』(文藝春秋、2018年)などがあります。 この事例からおわかりのように、山田長満奨学会は必ずしも、すぐに成果に直結するような学問や活動をしている方にのみ、与えられているわけではありません。もちろん、自然科学者、政府関係者、裁判官、弁護士、実業家等々、社会にたいする貢献度の高い、公益性の高いお仕事についているメンバーも少なくありませんが、むしろ山田長満奨学会はぼくみたいな者にも門戸を開いているのです。ぜひ皆さんと交流する日がくることを望んでいます。

 

 

公益財団法人 山田長満奨学会 〒214-0014 神奈川県川崎市多摩区登戸2735番地 中和ビル